映画 「怪物」
ネタバレします。
もう、言いたくて仕方ないのでここでネタバレします。
皆様、よろしいですか?
これから映画 怪物 をご覧になる予定の方がいらっしゃいましたら
今回のブログは絶対に読まないでね!
いきますよ〜。
最初はお母さん視点で描かれてるんです。
我が息子が怪我して帰ってきて
学校の担任の先生に暴力をふるわれてるって言うもんだから
お母さんは息子の学校へ向かうんです。
校長、担任、他の主任的先生とお話するんですが
まぁーーー、心無い謝罪やらやる気のない態度をされ
観ているコチラも学校に対して相当イライラします。
学校担任の先生の視点でも描かれています。
学校の体制やら校長の態度、思春期の子供達の態度、そして担任の先生の個性、全てがうまく噛み合わずにこの結果になったのか、と観ているコチラの見方が変わります。
その後も次々と
校長の視点、息子の視点、と登場人物みんな
それぞれの立場での視点で描かれるのですが
視点が変わると、観ているコチラの見方、認識も変るんですよ。
いかに普段自分が
思い込み、枠、フィルター越しに物事を観ているのかに気付かされ
何度も はっ! とします。
これは凄い映画だと思いました。
最後のシーンを観てしまったら
もう力が入らずすぐには立ち上がれなかった。
坂本龍一氏の最後の作品になった音楽もまたいい。
もう1度観たい。
けどなかなかヘビーでもあるので、すぐには観に行きたくもない。
多角的視点を素晴らしき描き方をしている映画でした。
若者よりも大人の皆さんの方が味わい深い作品だと思います。